終電でもないのに車庫に入ってしまった
今週のお題「激レア体験」
ご訪問ありがとうございます。
激レア体験。
それは、学生時代。
私は自宅から大学まで2時間半かけて通学していました。
サークル活動が長引いて、よく終電を逃してしまって友達の家にお泊りさせてもらうことも少なくはなかったです。
電車の中で睡眠時間を確保しないといけない程度には、忙しい学生生活でした。
ある大学からの帰り道。
途中で乗り換えをしなくてはいけなかったので、眠気をこらえて頑張って起きていました。
しかし睡魔に負けてしまい・・・
気が付くと見覚えのない線路を走っている・・・
しかも周りには誰もいない・・・
しまった!!
慌てて車掌さんのいるとこまで動く電車の中を走り、
「すいません!乗り換え忘れてました!」と訴えました。
車掌さんも人がいたのがびっくりした様子でしたが、
「とりあえず車庫まで行こう。それから元の駅まで戻れる電車に乗せてあげる」
と、言ってくれたので一安心しました。
とりあえず電車もまだある時間帯でよかったのと、母親に乗り過ごしてしまったことを連絡しました。(母は大爆笑でした)
車庫に行くと、色々な電車と整備士さんと思われる人がたくさんいました。
「僕たちが通る通路を通って、ホームまで行くから。ホームに来た電車に乗れば帰れるよ」と車掌さんは言い残して去っていきました。
車庫にはあと1回入っています。
その時も私は車内で寝ていて、ふとした瞬間電車の揺れが違うことに気づいて起きました。
またもや目の前に広がるのは見慣れない風景。
2度目なので、「またやってしもた・・・」
と、車掌さんのところまで行って事情を話しました。すると
「嘘!!自分どこにおったん?!僕ちゃんと全部の車両を見て回って、人がいてないか確認したんやで!?」
「ごめんなさい。座席で寝てたんですけど・・・」としか言えませんでた。
「おかしいな~。僕2回も見たのになぁ。でもしゃーないわ。ごめん、このまま車庫に行くから。そこからまた別の駅に連れて行ってあげるから」
と、そのまま車庫へ。
1度目に入った車庫とは違って、大きな車庫でした。
何台もの電車を整備士さんたちが修理点検をしていて、さながら絵本の中の世界のよう。
そんな中、普通の学生が車掌さんと一緒に歩いていたら目立つ目立つ💦
車掌さんも、「僕は点検したのにまだ乗ってはる人がいたんや」と同僚に説明しながら、私をからかいながら別の駅まで連れて行ってくれました。
お礼をいって別れると、「今度は目立つように寝てや」と。
目立つように寝るってどんな寝かた・・・?
私の身長が低いことが関係するのかもしれないけど・・・
と、うら若き乙女時代。
柔い心にとげが刺さる出来事でした。
20代で2回も車庫に入ることになるとは思ってもみなかったです。
当時お世話になった車掌さんも、「酔っぱらいが車庫に来ることはあっても、女の子は初めてかも~」というし。
そんなに珍しいのか?と思って、
数年たってからですが、夫が電車の運転手をしている友達にこの話をすると、「え??女の子が車庫にくる話は聞いたことないで。レアやでレア」
と返されたので、車掌さんに気づかれないでそのまま車庫に行ってしまった私は、かなり貴重な体験をしたのでしょう。
それにしても2回目のとき、確認したのに見えなかったという事実が今でも信じがたいです。
私、座席に横になって寝てたわけではないんですもの!
ほかに車庫に入ってしまった人は、どんな時に行ってしまうのかとても興味があります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
お体には気をつけて下さい。